美食探偵(ドラマ)｜原作・ネタバレ【苺がマリアの標的に】

• ネタバレ
• 各巻の結末

探偵・明智五郎のもとへ、ある主婦(小池栄子)から浮気調査を依頼された。

主婦によると、

夫・竹澤賢治の服から、毎日違う香りがする。その香りは食べ物の匂いで、スパイスの香りがする日もあれば、煙たい匂いの日もある。

主婦の旦那は「ITテクノロジーの研究職」で、いわゆる理系の堅物。

変化を嫌うため、毎晩定時に帰宅し、自宅では毎日「ご飯と味噌汁と焼き魚」しか食べず、肉は一切クチにしないという。

そんな、毎日がルーティーン化された賢治から色んなニオイがするのはオカシイ。浮気の可能性があるとの依頼だった。

依頼を受けた明智が１週間ほど尾行したところ、夫は昼休みを使って、安アパートに暮らす若い女性の部屋を訪れていたことが判明。

その若い女性は、夫の会社内にあるカフェスペースで働く27歳。

夫は毎日昼休みに彼女の部屋で食事をすると、きっかり『13:30』には会社へ戻っていた。

滞在１時間で食事もセックスしているとは考えにくく、不貞行為として立証できるのは微妙なところだった。。

明智の出番はここまで。主婦は友人の離婚弁護士に依頼し、慰謝料をたっぷりとって離婚することにすると話していた。

ところが翌日、主婦の夫・竹澤賢治が女性と会っていた安アパートの前で殺された。

殺したのは主婦に違いないと察した明智はすぐに連絡し、一日一組しか予約が取れない葉山のレストランでのディナーに誘う。

電話で話す主婦はドライブ中だと話すが、服は血だらけになっていた。。

カフェ店員の若い女性は、いつか自分の店を出すのが夢だった。

バイトをしながら料理学校で勉強する女性を、賢治はとても応援していたようで、試作品の味見をしていた。

若い女の子の部屋に夜行くのはマズいからと、賢治は昼休みを利用して味見しに行っていた。

その為、肉体関係はなかった。賢治はもともと息子が起立しなかった。

主婦が許せなかったのは、自分には「味噌汁と焼き魚」ばかり作らせ、知らない女が作るスパイスや香草の入った素敵な料理を食べていたこと。

明智は、自分がカフェ店員のアパートの場所と外観写真を見せてしまったことで、主婦が殺人を犯した。

自分のミスだと主婦を口説こうとしたが、睡眠薬で眠らされてしまった。目覚めた明智は苺と居場所を突き止めるも、主婦は崖から飛び降りてしまう。

その後、明智のもとに「マグダラのマリア」という女性から絵葉書が届く。

明智はすぐに、マリアが主婦のことだと気付いた。

• 沢田剛 (さわだ・たけし)
  ※フリーター
• 川上エリ(かわかみ・えり)
  ※飲食店経営

シアン化合物の強い刺激をごまかす為に、熱い料理に混入させたかもしれない。

犯人はまたしても、マグダラのマリア(小池栄子)だった。

そしてマリアに殺人を依頼したのは、青森のりんご農家に育った若い女性・茜(志田未来)だった。

茜は、付き合っていた彼氏(沢田)が東京の大学を辞め、夜の商売で働くようになり別人になってしまったと話す。

茜が彼氏に贈っていた手作りジャムを、二股の彼女・エリが食べているとSNSで知り殺害を決意した。

ネットで知り合ったマリアに殺害を依頼し、マリアは報酬なしで依頼を受ける。

マリアはうまくホテル宿泊招待券をエリにプレゼントし、彼氏の沢田とマリを宿泊させることに成功。

翌朝、ホテルのメイドに変装したマリアは、茜のリンゴジャムに毒を入れ熱々にしてフレンチトーストにかけた。

明智たちの読みどおり、毒の刺激をごまかすため熱々にしていた。

いつも食べずに腐らせるクセに、高級ホテルで出されたリンゴジャムは食べた。

沢田はジャムを食べないと思っていただけに、茜はそんな人は死んでもいいと思えたと話す。

「愛してるから、殺したんです。」

結果、茜はマリアにジャムを渡しただけで罪はなく、毒を入れ殺したマリアが捕まることはなかった。

殺害の動機は、桐谷の母が九州から送ってくる料理の数々。

妻・みどりは料理好きの主婦にも関わらず、姑から次々に届けられる料理で冷蔵庫はいつもパンパンになり自分の料理が作れずにいた。

送らないでほしいと夫・桐谷に懇願したが、砂糖と醤油だらけの母の料理をヘルシーだといい、みどりのオシャレな料理は全否定されていた。

これも実は、マグダラのマリア(小池栄子)が絡んでいた。

マリアは、みどりに「冷蔵庫を空にしておけ」と指示を出したが、みどり(仲里依紗)は耐えかね、夫・桐谷を殺害してしまった。

さらに、マリアの仲間となったシェフ(武田真治)が桐谷の遺体を解体し、冷蔵庫とマンションのダストシュートへ。

明智は上遠野警部(北村有起哉)らと「みどり」を確保しようとするが、ダストシュートに飛び込んだと見せかけ逃走されてしまう。

明智は桐谷を救えなかった自分に幻滅した。

地下アイドル「爆音エンジェルズ」の追っかけストーカーが殺害された。

秋葉原で３人組の地下アイドルグループ「爆音エンジェルズ」として活動するココは、過剰な恋愛感情を持ち、ストーカー化したファンに悩まされていた。

怯えたココは高校の同級生である小林苺に相談。苺の同級生という関係から、明智がボディガードを務めることに。

ある日、メンバーの一人がストーカーに襲われてしまう。そんな時、ココがツイッターでマリアの名前を目にする…。

この事件の犯人はココ。

苺がココたちに作ったナポリタンに、マグダラのマリア(小池栄子)にもらった猛毒キノコ『ドクツルタケ』のオイル漬けを混ぜた。

ドクツルタケを調達したのは林檎で、シェフ(武田真治)がオリーブオイル漬けに。そしてココは、その猛毒ナポリタンをストーカーたちへ…。

このドクツルタケは、摂取から数時間で中毒症状が出るが約１日で治るとされていた。

そして容体がよくなった頃を見計らって、看護師に扮したマリアとシェフがストーカーたちを病院から連れ出していた。

明智が病院を訪れると久々にマリアと再会した。マリアは明智に、ヲタクたちは「７日後に死ぬ」と告知する。

明智は、苺が使っていないキノコが入っていれ、見慣れない瓶があったことから真相にたどり着くことに。

明智は、ココに罪の意識を自覚させようとしたが、アイドルに秘密はつきものと屁理屈を言われ分かってもらえなかった。

その頃ヲタクたちは、シェフが作ったロッシーニを食べ亡くなった。

気品ある老人に変装したマリアは、プライベートクルーズの船上パーティに参加する。

そして、船上パーティーのケータリングを苺に注文。張り切って準備をする苺だが、それはマリアの罠だった。

マリアが用意したワイン「ラ・ヴィ・アン・ローズ」で、明智はマリアが苺を狙っていることに気づく。

マリアは以前から苺のキッチンカーへ通い、常連になったタイミングでケータリングを注文。そして、クルーズ船から事故を装って苺を海に突き落とすつもりだった。

しかしなんとか間に合い、明智(中村倫也)は苺を救うことが出来た。

その後、明智とマリアは海に飛び込み、明智はマリアにプロポーズする。

ところがマリアは「この腐った世の中の罪人たちをみんな殺したら、もう一度プロポーズして」と言い去っていった。

明智とマリアは、実は高校時代に出会っていた。

その頃から超グルメで変人だった明智は、高校の文化祭で1枚6,500円のステーキを販売。

他校の生徒だったマリアは、明智が焼いたミディアム・レアのフィレステーキを注文し「私の最後の晩餐はこれにしたいってくらい美味しいです」と感動。

時を経て結婚したマリアは、明智が苺と肉の焼き方について口論しているところを目撃。

その後、マリアは明智の探偵事務所を訪れ夫の浮気調査を依頼。

マリアは、目の前にいる美食探偵が高校時代に出会った男子生徒だと気付いたが、明智は気づいてかなかった。

そしてマリアは一線を越え、マグダラのマリアになってしまった。

明智(中村倫也)は母親の明智寿々栄と嫌々ながら、総理大臣が主宰する「五月晴れの会」に出席した。

その情報を耳にしたマリアは、コンパニオンに扮し潜入した。

会で出された生菓子を見た明智は、５月の茶会なのに季節外れの「青梅」が入っていることに疑念を抱く。

青梅は本来、５月後半から６月に出すお菓子だからだ。

５月の菓子の躑躅（つつじ）も入っていたが、この躑躅の色はワインレッドだったか？とさらに疑う。。

そんな中、明智はコンパニオンの中に白い着物の美女がいることに気付く。

それは紛れもなくマリアだったが、明智は「まさかこんなところにいるわけがない」と思っていた。

総理にお菓子を渡したマリアは、明智の方を見てニッコリと笑った…。

すると、明智の母が「このお菓子は躑躅（つつじ）じゃないわ、桔梗（ききょう）よ」と明智の間違いを訂正。

実はマリア、桔梗の上生菓子に毒を仕込み、総理大臣たちの毒殺を計画していたのだった。

明智は「菓子を食べるな！」と叫ぶが、桔梗の上生菓子を食べた総理大臣たちが次々に倒れてしまった。

その後、総理は死亡。

マリアは「桔梗」にトリカブトの毒を仕込んでいた。

生菓子に毒が仕込まれていたことを明智が知っていた為、上遠野刑事は疑いはじめるが、明智は犯人らしき男を見たと言う。

その頃、マリアは小林苺を誘拐していた。

遂に無差別殺人に手を染めたマリアだったが、ターゲットは総理ではなかった。

明智は、マリアが狙ったのは自分ではないかと推理。

明智家の家紋「桔梗」に、毒を仕込んでいたからだ。。