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テセウスの船|原作ネタバレと結末。犯人と動機は?

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いよいよ最終回を目前に控えた、テセウスの船の原作について、

  • 各巻のネタバレ
  • 結末と犯人

について、まとめてみました。

テセウスの船 原作ネタバレ 1巻〜5巻

はじめに、テセウスの船「1巻〜5巻」までのネタバレ。

テセウスの船 原作 1巻 ネタバレ

田村心は、音臼小学校無差別殺人事件の犯人・佐野文吾の息子であることを隠しながら、妊娠中の妻・由紀と平凡な生活を送っていた。

そんな心には、教師になるという夢があった。由紀は、父親の事件と心の夢は関係無いと言い、夢を叶えてほしいと説得される。

しかし、父親の事件の影響で、住む場所は公になる度に引越しを繰り返し、女手一つで育ててくれた母の姿を見てきた心。

由紀と生まれてくる子供との幸せな生活を優先し、夢を諦めていた。

その後、子どもは無事に生まれたが、由紀は亡くなってしまう。

結婚に反対していた由紀の両親から「犯罪者の息子に孫は預けられない!」と言われた心。

未来を奪われない為にも、由紀が調べていた「音臼小学校無差別殺人事件」の資料を頼りに、父・佐野文吾の「冤罪」について調査を始めた。

子どもを母に預け、文吾の弁護士と会う前に音臼村に向かった心。

音臼小慰霊碑の前に辿り着いた心は、突如、濃い霧に覆われてしまう。そして、心が目を覚ますと、目の前には取り壊されたはずの音臼小学校があった…。

テセウスの船 原作 2巻 ネタバレ

28年前の1989年6月24日。

北海道の音臼小学校で開催された「お泊まり会」で、青酸カリ入りのオレンジジュースを飲み、児童16人と学校職員5人の計21人が亡くなるという事件が起きた。

多くの被害者を出したこの事件は「史上最悪の殺人事件」と呼ばれ、犯人は村の警察官で心の父親・佐野文吾であった。

深い霧にのみ込まれた心が目を開けると、取り壊されたはずの音臼小学校が目の前にあり、驚く心。

心は誰も住んでいないはずの村人から声を掛けられ、まるで別の場所に来たのか?困惑しながらも村を歩いていた。

すると、雪の中に埋もれ意識を失った女の子を発見し救助した。その女の子は心の姉・鈴だった。

鈴が搬送された三島外科医院の待合室で、心がカレンダーを見ると「1989年」と書かれていた。慌てて由紀のノートを見ると、

心の姉・鈴が自宅の屋根を除雪中に転落した日「1989年1月7日」

だと分かり、衝撃を受ける。

そんな中、鈴が病院に搬送されたと聞き、心は慌てた様子で駆け付けた警察官・佐野文吾と遭遇した。

テセウスの船 原作 3巻 ネタバレ

心は若いことの父・佐野文吾との遭遇や、なぜ自分が過去の1989年に居るのか分からず動揺してしまう。

そんな中、娘・鈴の命の恩人として文吾に握手を求められるも、「殺人事件の容疑者」という言葉が頭をよぎり、心は握手することが出来なかった。

写真よりも雰囲気が異なり、人の良さそうな文吾に困惑しながらも、心は逃げるように文吾の前から立ち去った。

病院の待合室で新聞を配達に来た新聞配達員・長谷川翼を目撃した後、心は1989年1月7日にパラコート中毒で亡くなるとノートに書かれていた「三島千夏」ちゃんと遭遇した。

由紀が言っていた

「音臼小無差別殺人事件が起きる前に村で不可解な事故や事件が多発していた」

という言葉を思い出した心は、千夏の犯行に使われた「除草剤・パラコート」を三島家の倉庫から盗んで逃走する。

人気の無い雑木林の中でパラコートを捨てた心は帰り道を模索していると、千夏と一緒に歩く文吾を目撃する。

テセウスの船 原作 4巻 ネタバレ

心には12歳上の姉・鈴と、6歳上の兄・慎吾という年の離れた兄弟がいた。

姉・鈴は幼い頃に凍傷で顔に酷いアザができ、周囲から「オバケ」だといじめを受けていた。心が知る鈴の口癖は「呪われた運命」であった。

千夏と一緒に歩く文吾を目撃した心はすぐに追い掛けたが、見失ってしまった。

そのとき、鈴が入院する三島外科医院へ向かっていた、若かりし頃の母・和子とまだ小学生の兄・慎吾に遭遇する。

和子に誘われ、再び三島外科医院を訪れた心は発見が早かったこともあり、鈴の顔に凍傷の痕が残らずに済んだ。

これにより過去が変わったことを知り、過去を変えられるなら「音臼小無差別殺人事件」を食い止めることが出来るかも知れないと心は考える。

そんな中、千夏が意識を失い倒れていたところを文吾によって発見される。

パラコートを捨て中毒事件は防いだハズなのに、なぜ…?

テセウスの船 原作 5巻 ネタバレ

文吾から。倉庫の前で倒れていた千夏を発見したと聞かされた心は、千夏と一緒に歩く文吾を見たと真相を迫る。

しかし文吾は、パラコートを盗んだ心を捕まえようと、吹雪の中を追い掛けていた千夏を連れ戻していたと言われる。

その後、文吾は家族を紹介し家に招き入れた。

そこで心は、母・和子のお腹の中に心がいることや千夏が亡くなったと知らされる。

自分が行動したにも関わらず過去を変えられなかったことで、千夏の事件は事故では?考えるようにした心。

第一発見者の文吾に不信感を持ちながらも佐野家を出た心は、三島外科医院の倉庫からパラコートを盗んでいる所を見たと、新聞配達員・長谷川翼に絡まれてしまう。

テセウスの船 原作ネタバレ 6巻〜9巻

はじめに、テセウスの船「6巻〜9巻」までのネタバレ。

テセウスの船 原作 6巻 ネタバレ

長谷川翼から、心が千夏に危害を与えたのではないか?と疑われ、揉めていたところを文吾に助けてもらった心。

文吾から事情聴取を受けるも、何も話さない心は不審がられてしまう。

しかし、そんな心を見兼ねた和子が「鈴の命の恩人に失礼だ」と助けてもらった。

自分が知っている母と全く違う和子に驚いた心は、あの事件は自分たちの人生までも狂わせたのだと分かった。

そして、人の命を奪うとは到底思えない文吾に「冤罪」ではないかと考える。もしも、文吾が人の命を奪う人間であれば、自分が文吾の命を奪ってでも止めると心は決意する。

和子たちが千夏の通夜へ向かった為、留守番を頼まれた心。

通夜参列者の噂話で、千夏が亡くなった理由はパラコートの誤飲だったとを知った心。

由紀のノートを見つつ、誰かが千夏にパラコートを飲ませた可能性があると考えている、駐在所のダンボールの中に入っていたパラコートを発見する…。

テセウスの船 原作 7巻 ネタバレ

駐在所のダンボールの中からパラコートを発見した心。

数珠を忘れたと、一度家に戻って来た慎吾から昨日の深夜、怖い顔をした文吾がパラコートを持っていたと聞かされた。

それにより、心は千夏の命を奪ったのは文吾ではないかと警戒しはじめる。

音臼小無差別殺人事件が起きる6月までこの村で暮らすことにした心は、和子から学校で働くことを薦められる。

そんな中、和子たちに隠れて心の免許証をコッソリ見ていた文吾を目撃する…。

テセウスの船 原作 8巻 ネタバレ

「世界の終わりを母にも見せたい・・・」と話す、みきお。

何年も前から送り続けていた絵を見れば、心が会いに来ると思っていたと言う。

心が動機を尋ねると、そんな事どうでも良いと言い心の免許書を投げつけると「タイムスリップについて知りたい」と言い出した。

そして、ナイフを取り出し心に迫ってきた。みきおは心の脇腹を刺し、馬乗り状態になった。すると、警察に通報したという心に、

「そんな与太話で警察が来るはずがない!」

と言い切る。

しかし、心が警察に話した内容は、あす音臼村の慰霊祭で人を殺すと伝えていた。みきおと心が揉み合っているなか、パトカーのサイレンが聞こえた。

逃げるみきおを心が追いかけようとすると、また霧が立ち込めはじめた。

脇腹を刺され意識不明で倒れていた心、眼が覚めると文吾が隣に座っており「1週間近く眠っていた」と告げる文吾。

そして今日は、1989年6月20日だと知らされた。拘留所で文吾と会い、加藤みきおが犯人だったと文吾に伝えた。

その後、退院した心をパトカーに乗せ、加藤みきおの自宅へと向かったが家には誰もいなかった。

これまでのいきさつをすべて文吾に話した、心。霧に包まれタイムスリップしたと伝えると、文吾は村に古くから伝わる

「霧が出た日にお稲荷さんに神隠しされる」

という伝説があると言われた。

2人はたまたま出会った木村さつきと話し、そのまま成り行きでさつきの家に上がらせてもらった。木村さつきの部屋を見回したが、みきおはいなかった。

そして、出されたお茶を飲もうとする文吾の腕を掴み、お茶をこぼしてしまう。心は文吾に

「誰も信じてはいけない!」

という顔した心を見て、察した文吾。

そして、木村さつきの部屋からシアン化カリウムと書かれた瓶を発見する。文吾と心は事件を整理しながら、加藤みきおの居場所へと向かった。

しかし向かった養護施設では「今日。親戚が迎えに来て引き取られた」と言われる。親戚の名前は「信也」と名乗る男性で、みきおの叔父にあたるとのこと。

養護施設で教えてもらった番号にかけてみたが使われておらず、話していた内容もデタラメだったことが判明。

その頃、和子にお使いを頼まれた鈴は、家の外で誰かの視線を感じた。暗闇の中から覗いていた人物は「クスクス・・・」と笑っていた…。

佐野家に戻った、心と文吾。

心が戻ってきたことを佐野家みんなでお祝いした。産まれて初めて、家族団らんという温かさを感じた心。

その後、心は文吾に「村を出ないか?」と提案。しかし文吾は、

「人が殺されるかもしれないって時に見て見ぬふりして、幸せに生きたかねぇ。事件が起きると分かっていて逃げるわけにはいかない。」

その頃、眼が見えない田中義男の自宅に、加藤みきおが訪問していた。

義男がコーヒーを飲もうとしたところで、義男はみきおに「学校のうさぎが殺された時、うさぎは二羽いて、一羽には赤ちゃんがいた・・・」と話した。

みきおはどちらを殺すか考えて、赤ちゃんがいる方を生かすことにした。なぜなら「赤ちゃんが生まれてくればもっと遊べるから…」

そして、みきおはうさぎを毒で殺し「新しく手に入った毒を試したかった」と話すと、うさぎを殺したときの様子を田中義男に話しはじめた。

なかなかコーヒーを飲まない田中義男に、コーヒーに毒は入れていないというみきおは、

「今さら義男を実験台にする必要はないけど、どうしても次に殺さなければいけない人がいる」

と告げた。

田中義男の家が燃えていると駐在所へ連絡が入り、心と文吾は、すぐに田中義男の家へ向かった。

一方みきおは、佐野家を訪問していた…。

テセウスの船 原作 9巻 ネタバレ

佐野家に加藤と名乗る男が訪問した。

文吾の妻・和子は、夕方に娘の鈴から家の外に誰かいると聞いていた為、加藤に不信感を抱いた。

加藤は鈴の同級生みきおの叔父だと名乗り

「みきおが行方不明になったので相談に来た」

と言われた為、不審者ではないと確信した和子は玄関を開けた。

その頃、心と父親の佐野は、田中義男の家が火事になっていると通報を受け、現場に駆け付けていた。

一方、和子は玄関の鍵を開けみきおの叔父と名乗る、加藤に対応していた。文吾は義男の自宅が火事で現場にいるため、自宅にいないと説明した。

加藤から「田村心はこの家にいるか?」と聞かれ、和子は心は家にいないと告げた。加藤は和子の大きなお腹に気づくと、予定日を聞きながら和子に歩み寄ってきた。

加藤は後ろに隠していた右手にナイフを持っていた。

そんなとき、娘の鈴が和子に声を掛け、文吾から「バケツの用意とこれから自宅に戻ってくる」と連絡があったことを和子に伝えた。

加藤はナイフを隠し佐野家から去っていった。その後、自宅へ戻っていた文吾は、歩いていた加藤とすれ違った。

佐野は車を停め、みきおの叔父だと名乗った加藤信也の特徴を思い出していた。

火事の野次馬の中にいた木村サツキを発見した心は、

「みきおがいる施設を訪問したが、加藤信也と名乗る親戚が先にみきおを訪問しており会えなかった」

と伝え、伯父の加藤信也に電話しても繋がらず、2人の行方が分からない事を伝えた。

しかしサツキは、全く見当もつかない様子でみきおの安否を心配し、自身も施設に行って確認してくると心に告げた。

翌日、田中義男が亡くなったと報じられました。

そのニュースを見た文吾と心は、目の見えない義男が、なぜ季節外れの6月に暖炉に火をつけていたのか?と疑問に感じていた。

和子から、みきおの叔父だと名乗った男性が訪問してきたと文吾に伝えた。その後、お腹の赤ちゃんの予定日と心の所在確認をされたが、嘘をついたと話す。

さらに文吾は、加藤信也とすれ違ったと心に伝えると、加藤信也はまだこの音臼村にいると考え、みきおの自宅を訪問した。

みきおはいなかったが、浴槽のお湯の温度やタオルの湿り具合から、さっきまで人がいた事を確信した。

心はみきおの机の引き出しから、心が最初にタイムスリップした時に学校で撮った学級写真を見つけた。写真は、鈴とみきお以外の全員に画鋲で穴が開けられていた。

自宅にみきおが来たのは危険だと判断し、文吾は家族だけでも村から出そうと決意する。

そして文吾は、逮捕の決め手となった青酸カリを自宅から探し、和子と子供たちに村から離れるよう伝えて欲しいと心に頼んだ。

家に帰った心は、和子に文吾からの伝言を伝え自宅に薬がないかを探した。一方文吾は、警察署の刑事にみきおとその叔父が行方不明になっていると報告した。

刑事は親戚と名乗っている男なので、事を大きくしないようにと文吾は注意されてしまう。

その後、音臼村の事件資料を見て、亡くなった金丸が何かに気づいたと聞かされる。それは、亡くなった明音ちゃんの首におかしなアザがあったこと。

文吾が自宅へ戻ると、特に怪しいものは見つからなかったと心から報告を受けた。

一方、和子たち村を出る事を反対していたが、すでに荷物の用意はできており、子供たちと一緒に富良野へ行くと告げた。

子供たちが反対する姿を見た心はすぐに出発せず、一晩、家族みんなで過ごそうと提案。みんあで、北海道名物ジンギスカンを食べ花火をした。

心は思い出作りとして、庭にタイムカプセルを埋めようと皆に提案する。それぞれが思い思いの物をタイムカプセルに入れ、未来にみんなで掘り返そうと提案。

楽しく過ごした夜が明け、和子と子供たちは富良野へ出発した。

和子が富良野に向かっている途中、道の真ん中にコーンが置いてあり、除けようと車から降りたところ、林の中には怪しい人陰があった。

その頃、文吾と心はみきおと叔父の行方を捜していたが見つからない。

////

音臼小の木村サツキ宛に、みきおから電話が掛かってきた。

一方、心と文吾は、パトカーで移動しながら事件の概要をまとめていた。亡くなった明音ちゃんは犯人に首を絞められた事や小屋の写真の靴跡から、みきおの犯行と確信した。

しかし、加藤みきおが犯人であれば、なぜ叔父と名乗った加藤信也が浮上してくるのか疑問が生じていた。

学校では木村サツキとみきおが電話で話す姿を、他の教師たちが見ていた。

みきおは、叔父と一緒にいる事や木村サツキたちに会いたいので、お泊り会に参加すると言っていた。

テセウスの船 原作の結末と犯人は? 10巻

最後に、テセウスの船「10巻」のネタバレ結末と犯人の動機です。

お泊まり会を中止にさせようと必死になる、心と文吾。

心は、サツキがいなくなったと聞き、文吾もさつきを捜し始めた。

教室へと向かうと黒板には、みきおが書いたと思われる不気味な絵が書いてあり、その絵を書き写す心。

その後、文吾は学校の入り口で持ち物検査を始めると、みきおが校内放送を始め、心と文吾はすぐに放送室へ向かった。

心は、みきおの持ち物検査をしようとしたが拒否される。そして、鈴のことを言い出したため、心は強引に持ち物検査をし飲み物を捨てた。

多目的室で食事会が始まってしまったため、心と文吾は作戦どおりに火災報知機を鳴らしたが鳴らなかった。。

心が多目的室へと戻ると、子どもたちが飲み物に何かを入れる様子を発見する。心と文吾は、飲み物に毒が入っていると伝え、お泊まり会を中止させようとした。

ところがみきおは、飲み物を飲んで見せ、毒が入っていないことを証明した。

紀子が、気絶した慎吾を連れてきた。

そして、和子と鈴が誰かに誘拐されたことが判明。慎吾は、みきおが描いた不気味な絵を持っていたので、お泊まり会を中止させ警察署に連絡した。

心は、みきおの描いた不気味な絵を見て、風速計のある小屋へ向かうことにした。止めようとする文吾に、

  • 自分にはもう戻るところがない。
  • 事件を阻止して、消えてしまう覚悟はある。

と答えた。

小屋へ到着した心だったが、大人みきおに殴られ気絶してしまう。

目を覚ました心に、もうお泊まり会の大量殺人には興味がないと話す加藤。そして、昔の鈴が好きだったと話す。

みきおは、大量殺人事件を起こしたが鈴が変わってしまったので、心と一緒にタイムスリップして過去を変えようとしていた。

みきおは、一人で死ぬ覚悟があると言い小屋に火を放った。

その後、子どもみきおが音臼小の旧体育館から鈴と和子を見つけた。文吾は心が向かった小屋へ行こうとするとすると、加藤が文吾をナイフで刺そうと向かってきた。

しかし小屋を脱出した心が加藤の前に立ち塞がり、文吾の身代わりにナイフで刺されてしまった。

文吾は加藤を拳銃で撃ち、心は自分の息子だと叫んだが息を引き取った。

心の墓参りを終えた文吾たちは、昔、住んでいた家へやってきた。

そして埋めたタイムカプセルを掘り起こすと、文吾は、心が入れた封筒の中身を見る。

鈴は、音臼小で起きた事件の記事を見て、みきおを捜していないか文吾に尋ねた。もう捜していないと答えた文吾は、それよりも由紀を捜したいと言う。

文吾は、昔の心の写真を見ながら、正義と名付けるつもりだった息子に「心」と名付けた。

心は現在、学校の先生をしていた。そこへ、弁当を作ってきたので一緒に食べませんか?という女性教師。

その女性教師は、由紀だった。

ドラマ・テセウスの船:犯人は?

犯人は、加藤みきおでした。

ドラマ版で言うと安藤政信さんで、相関図の役名には「車いすの男性」としか書かれていませんでした。

そして犯行動機は鈴で、純粋な最初の鈴が欲しかったのが犯行理由です。

小学生のころ両親が亡くなり、祖母に引き取られ音臼村に転校したみきお。隣の席の鈴も、転校してきたばかりでした。

みきおは雨の日に、ノートに「雨・涙」と書きました。

そこに鈴が、雨の下に傘を広げる二匹のカエルの絵を書き、吹き出しに「いっしょにカエル?」と書いてくれました。

みきおはこのとき「世界が鈴と僕だけになる夢」を抱き、鈴の障害となるものは全て排除すると決意しました。

終盤では、大人みきおがすべての犯行を文吾に擦り付け、自分は自殺し子供みきおを正義の味方にしようとしました。

ドラマ・テセウスの船:動機は?

鈴の同級生・三島明音ちゃんを殺害したのは、明音ちゃんが鈴をいじめたからという理由。

その後、鈴から「将来、結婚するなら、お父さんみたいな人がいいな。正義感のある人ってやっぱりいい。」と言われ、佐野文吾が殺人犯になる夢を見ました。

よって、音臼小無差別殺人事件によって文吾を犯人したてあげ、鈴から文吾を排除することが目的でした。

こうして、自宅から青酸カリが見つかり、鈴の父は死刑判決になりました。

加藤みきおは鈴と一緒になれましたが、以前の明るい鈴ではなくなってしまった。

鈴の過去を不幸にすればするほど、未来の鈴は変わってしまったと気付きました。

 

以上、最後までご覧いただき有難うございました!

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