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2003年10月9日から2004年3月18日まで放送された、唐沢寿明さん主演のフジテレビ開局45周年記念ドラマです。

放送フジテレビ系「木曜劇場」枠
フジテレビ開局45周年記念ドラマ
話数全21話
放送期間2003年10月9日 – 2004年3月18日
主演唐沢寿明

本記事では、ドラマ「白い巨塔」全話の動画を

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白い巨塔|ドラマ情報

ドラマ「白い巨塔」

  • 見どころ
  • キャスト(相関図)
  • スタッフ・主題歌
  • 視聴率

についてまとめています。

見どころ

医学界の知られざる実態と、人間の生命の尊厳を描いた山崎豊子の代表作「白い巨塔」を、25年ぶりに再連続ドラマ化。

原作の持つ圧倒的なエネルギーはそのままに、舞台設定を現代に置き換え、徹底した取材をもってリアリティを追求しつつ、人間の業を深く掘り下げる、濃密な内容の本格派ドラマ。

各話でほぼ20%を超える高視聴率を記録し、最終回の視聴率は多くの地域で30%を超えるなど大反響を呼んだ。

最終回の視聴率は、1978年版「白い巨塔」の最終回31.4%を上回る、32.1%を記録し当時最大のヒット作となった。

豪華キャストを配しての全21話・2クールの大型企画として贈る、フジテレビ開局45周年記念ドラマです。

ドラマ「白い巨塔」キャスト

財前五郎
– 唐沢寿明

国立浪速大学病院第一外科副部長・助教授→第一外科部長・教授

食道外科を専門とする天才的なオペの名手で、実力主義で自信家。元々は患者を助ける医者になりたい、母親を喜ばせてやりたいという一心から医師になったものの、大学病院特有の白い巨塔に巻き込まれ、地位や名誉を求めて生きるようになる。物語の終盤では裁判直後に気胸で倒れ、ステージⅣの肺癌と診断される。

==

里見脩二
– 江口洋介

国立浪速大学病院第一内科副部長・助教授→千成病院内科医長

財前の同期で、互いを認め合う良きライバル。強い正義感から周りからは煙たがられることが多く、旧態依然とした病院の体制に強い葛藤を抱く。一方で患者と真正面から向き合うことで患者からの信頼を得ている。

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東貞蔵
 – 石坂浩二

第一外科部長・教授→近畿労共病院病院長

財前と里見を育て上げた師で、特に財前とは8年間行動を共にした。不正を嫌う高潔な性格で、勝手な行動を取りがちな財前とは、教授選をきっかけに反発し合うようになる。

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鵜飼良一
 – 伊武雅刀

第一内科部長兼医学部長・教授→浪速大学学長

又一や岩田などの策略によって、教授選では財前の味方になるが、最終的には自分の利益や金に心を動かされ、財前を教授就任へと手引きした人物。

==

大河内清作
 – 品川徹
鵜飼の前任の医学部長で、病理学科教授。大学の講義では里見と財前も指導を受けており、教授の中では年長者。基礎講座の取りまとめや、教授選の選考会で委員長を務める。

今津昭二
 – 山田明郷
国立浪速大学医学部附属病院の第二外科部長兼教授。野心を抱く財前が第一外科教授になる事は不利益だと考え、東に協力する。

葉山優夫
 – 渡辺憲吉
国立浪速大学医学部附属病院の産婦人科部長兼教授。鵜飼派の中心的人物で、鵜飼の命で財前のサポートに回る。

野坂耕一郎
 – 山上賢治
国立浪速大学医学部附属病院の整形外科部長兼教授。財前、菊川のどちら側にもつかず、3人目の候補者として教授選に参加。

則内大二郎
 – 田口主将
国立浪速大学医学部附属病院長兼第二内科教授。教授選に参加する。鵜飼派。

柳原弘
 – 伊藤英明
第一外科医局員。外科医療の現場で活躍する財前を尊敬しているが、院内の情勢に疎いピュアな性格の持ち主。

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亀山君子
 – 西田尚美

第一外科主任看護師→近畿労共病院看護師

第二章の裁判の鍵を握る人物。一審の判決が降りた直後に大学病院を辞め、近畿労共病院に移る。

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金井達夫
 – 奥田達士

第一外科講師→第一外科副部長・助教授

財前同様に東から直接指導を受け、「東派」とも呼ばれるほど東に近い人物。元来派閥を嫌っており、医局の中では独立派。

==

佃友博
 – 片岡孝太郎

第一外科医局長→第一外科講師

財前派のリーダーで、財前を慕い院内外の情報を細かく報告する。財前の死後、不正に加担したことで地方へ左遷される。

==

安西信也
 – 小林正寛

第一外科医局員→第一外科医局長

財前派の派閥に属しており、佃と行動することが多い医師。教授選では、佃と共に東教授が連れてきた対抗馬・菊川に直談判し辞退を迫った。

==

船尾悟
 – 中原丈雄

東都大学医学部長兼第二外科部長・教授・日本外科医学会会長

同じ東都大出身の東教授から依頼を受け、第一外科後任教授に教え子の菊川を推薦した人物。

==

財前杏子
 – 若村麻由美

財前助教授夫人→教授夫人・くれない会会員

財前又一の一人娘で財前五郎の妻。教授夫人になることで、周りから脚光・優越感を浴びたいと考えていた。

==

東政子
 – 高畑淳子

東教授夫人・くれない会副会長→近畿労共病院病院長夫人

東教授夫人で、くれない会副会長。教育ママで、東教授の学内政治を支える。諸々のストレスで追い詰められ、倒れてしまう。

==

竹内雄太(2003年版のみ)
 – 佐々木蔵之介
第一内科医局員。柳原とは同期で、食事や悩みを相談し合う友人。

菊川昇(石川大学医学部教授)
 – 沢村一樹
船尾教授の推薦で、浪速大学第一外科の教授選で財前と席を争った。

唐木豊一(洛北大学医学部長・教授)
 – 平泉成
裁判で財前側に有利な証言をし、第一審の判決に大きな影響を与える。

正木徹
 – 潮哲也
東都大学医学部教授。

鵜飼典江
 – 野川由美子
鵜飼教授夫人で、くれない会会長。

則内喜久子
 – 橘ユキコ
則内院長夫人で、くれない会会員→くれない会副会長。

葉山昭子
 – 水野あや
葉山教授夫人で、くれない会会員。

野坂信子(野坂教授夫人)
 – 梅沢昌代
野坂教授夫人で、くれない会会員。

関口仁
 – 上川隆也
第二部の裁判における遺族側の弁護士。医療裁判を主に手掛け、その経験から「医者は最低だ」との自論をもつ。

国平学文
 – 及川光博
第二部の裁判における財前側の弁護士。

ドラマ「白い巨塔」ゲストキャスト

👗 ゲストキャストを見る

花森ケイ子
演 – 黒木瞳
財前が通うクラブ・アラジンの美人ママで、財前の愛人。

財前又一
演 – 西田敏行
財前マタニティクリニック院長。財前杏子の父で、五郎にとっては義父。

東佐枝子
演 – 矢田亜希子
東貞蔵の一人娘。東家で箱入り娘として育てられた。

里見三知代
演 – 水野真紀
里見脩二の妻。夫の研究には一切口出すことなく陰で支える存在。

里見好彦
演 – 片岡涼
里見脩二・三知代の一人息子。

岩田重吉
演 – 曽我廼家文童
財前又一とはただならぬ仲で大阪市医師会の会長で、大阪市内で岩田内科を経営する院長。

黒川きぬ
演 – 池内淳子
財前五郎の実母。

マミ
演 – 立川絵理
ケイ子のクラブのホステス。

佐々木庸平
演 – 田山涼成
財前の誤診で死亡した人物。

佐々木よし江
演 – かたせ梨乃
佐々木庸平の妻。

佐々木庸一
演 – 中村俊太
佐々木庸平の一人息子で大学生。

佐々木信平
演 – 廣川三憲
佐々木庸平の弟。

葬儀屋社員
演 – 隈部洋平
鵜飼たちの医療ミスを見抜き、遺族に解剖を勧めた。

小西みどり
演 – 河合美智子
物語の初盤で胃がんとすい臓がんを併発した人物。

みどりの夫
演 – 櫻庭博道
小西みどりの夫。

みどりの娘
演 – 佐々木麻緒
小西みどりの娘。

林田加奈子
演 – 木村多江
製薬会社の営業員(MR)。

五十嵐修三
演 – 大林丈史
大手建設会社社長。食道がんを患っていたが財前の手によって完治し、術後に1億円を寄付した。

平泉諒子
演 – 奥貫薫
製薬会社のワルシャワ駐在員。財前五郎が出席した、ワルシャワ国際医学会の案内人。

河野正徳
演 – 福島勝美
弁護士・国平の上司。

安田太一
演 – 嶋崎伸夫

野田華子
演 – 三浦理恵子
柳原の見合い相手で、杏子の学生時代の後輩。

大阪地裁裁判長
演 – 小林勝也

大阪高裁裁判長
演 – 戸沢佑介(前半)
演 – 湯浅実(後半)

 

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ドラマ「白い巨塔」脚本・主題歌・スタッフ

ドラマ『白い巨塔』脚本や主題歌、スタッフの皆さんです。

原作
– 山崎豊子(新潮文庫刊)

脚本 – 井上由美子
音楽 – 加古隆
企画 – 和田行
監修 – 石川寛俊

制作担当
– 由利芳伸、鹿浜勉、巣立恭平

広報
– 名須川京子、植村綾

リサーチ
– 土平菜香、藤田有美

海外リサーチ – 松田知子

協力
– バスク、渋谷ビデオスタジオ
– ベイシス、フジアール

企画協力 – 新潮社
制作統括 – 大多亮

プロデューサー
– 高橋萬彦、川上一夫

アソシエイトプロデューサー
– 増本淳

プロデューサー補
– 三田真奈美、川原井史子

演出
– 西谷弘、河野圭太
– 村上正典、岩田和行

演出補
– 岩田和行、村谷嘉則
– 洞功二

制作
– フジテレビ、共同テレビ

■主題歌・挿入曲

ヘイリー・ウェステンラ
「アメイジング・グレイス(Amazing Grace)」

リヒャルト・ワーグナー
「タンホイザー序曲」

■ロケ地

浪速大学病院

川崎市立川崎病院
– 院内・病棟・手術室・屋上

富士通川崎工場
– 前庭・玄関部・大会議室

浴風会本館
– 東都大学

東京薬科大学
– 石川大学

八王子市役所
– 大阪地方裁判所

東京共済病院
– 千成病院

川崎市立井田病院旧館
– 近畿労共病院

茨城県庁
– 浪速大学高度がん医療センター

ロッテ皆吉台カントリークラブ
– くれない会のゴルフコンペ会場

ドラマ「白い巨塔」視聴率

ドラマ『白い巨塔』1部・2部の視聴率は以下のとおりです。

1部:視聴率

話数1部:視聴率
1話22.8%
2話21.6%
3話19.3%
4話21.5%
5話19.2%
6話20.2%
7話20.7%
8話21.8%
9話20.8%
10話22.6%
平均視聴率21.05%

関東地区(ビデオリサーチ調べ)

2部:視聴率

話数2部:視聴率
1話25.5%
2話24.5%
3話24.0%
4話24.7%
5話25.7%
6話25.8%
7話24.8%
8話26.0%
9話26.8%
10話27.6%
11話32.1%
特別版26.0%
平均視聴率23.9%

関東地区(ビデオリサーチ調べ)

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ドラマ「白い巨塔」あらすじ

ドラマ『白い巨塔』各話のあらすじです。

📋1話あらすじ

#1 再読

浪速大学病院の手術室では鶴川大阪府知事の食道がんの手術が始まろうとしていた。第一外科の金井講師(奥田達士)や佃医局長(片岡孝太郎)らが緊張し忙しく立ち働いている。見学室には、鵜飼医学部長(伊武雅刀)、東第一外科教授(石坂浩二)、則内病院長(田中主将)もそろった。だが、執刀医の財前五郎助教授(唐沢寿明)が現れない。

オペの時間が始まろうとするその時、財前が登場した。あせる周囲を黙殺し、財前は、時計を一瞥、一気にメスを振るい始めた。神業のような財前の手並みは正確にして敏速を極めた。がんは食道だけではなく大動脈にまで浸潤していたが、財前はひるまずメスを進め、吹き出る血にも顔色一つ変えず腕を振るう。手術完了。4時間35分・・・驚異的な短さである。財前は見学室に一礼した。

そんなころ、里見第一内科助教授(江口洋介)は、鵜飼によって胃がんと診断された患者・小西みどりの症状に疑問を抱き始めていた。鶴川知事の手術に対して記者会見が開かれた。責任者である東が説明しようとするが、記者は財前のコメントを求める。東は不快感を隠さず、財前の自信に満ちた解説を聞くのだった。

そのニュースを、財前の妻・杏子(若村麻由美)とその父で産婦人科の開業医・又一(西田敏行)が喜んで見ていた。又一は「五郎君の次期教授は間違いなしや。前祝をしようやないか」と興奮するのだった。

📋2話あらすじ

#2 贈り物

浪速大医学部助教授の外科医・財前五郎(唐沢寿明)は、医局員の柳原(伊藤英明)の論文をチェックしていた。柳原は貧しい家庭の出身で、同様の生い立ちでありながら一流の腕を持つ財前にあこがれを抱いていると言う。

財前は笑って柳原を見送るが、「一緒にするな」と言い捨てるのであった。そして、気になっていた膵臓がん患者・小西みどり(河合美智子)のMRI画像を見つめた。

財前は、小西の異常を見抜いた担当内科医の里見助教授(江口洋介)を訪ね、一度は断った小西の手術を執刀させろと申し出る。鵜飼医学部長(伊武雅刀)の診断見落としがからむので、教授選を控えいらぬ波風は立てたくないと先に断ったものの、初期膵臓がんの手術例は極めて少ない。

外科医としての意欲と功名心が勝ったのだ。タイミングよく第一外科の東教授(石坂浩二)は出張に出掛ける。その時に緊急オペとして処理すれば、鵜飼にも東にも知られないですむと考えたのだ。

融通の利かない里見は隠れて手術をやることに猛反対したが、財前は「患者は君の玩具じゃない。僕も君と一緒で、彼女を助けたいんだ」と話を正当化し寄り切った。

📋3話あらすじ

#3 土下座

鵜飼医学部長(伊武雅刀)は、財前五郎(唐沢寿明)から贈られた油絵を「預かっておく」と微妙な言い回しで受け取り、その真意を明らかにすることはなかった。うろたえる財前が舅の又一(西田敏行)にそのことを報告すると、又一は「含みのあるいいセリフや」と笑い、財前をたしなめつつ地区医師会長の岩田(曾我廼家文童)を紹介した。

岩田は鵜飼と浪速大の同期で、鵜飼の医学部長選の折、医師会をまとめ鵜飼部長実現に奔走したのだ。鵜飼にとっては面倒な恩人であった。

岩田は、財前の教授選に関しても、医師会、ひいては自分の権益に繋がるとあって、財前の応援を約束した。

📋4話あらすじ

#4 落選

「ユー&アイ製薬」のやり手営業ウーマン・加奈子(木村多江)が、いつものように浪速大学に現れ、財前(唐沢寿明)や里見(江口洋介)に、新抗がん剤の売り込みをかけていた。

財前は加奈子を振り切り、東(石坂浩二)の部屋に入った。部屋には関西財界の大物である大興建設社長・五十嵐(大林丈史)がすわっていた。五十嵐は、食道の腫瘍で東を介し、財前の手術を希望していた。いわゆる「特診」である。上がる一方の財前の名声に、東は不愉快さを隠さなかったが、財界のご機嫌を損ねるわけにはいかない。渋々、財前を呼んだのだった。財前は、あくまでも東を立て遠慮するような素振りを見せながら、内心、まんざらでもなかった。

財前が手術のことで医局長の佃(片岡孝太郎)に指示を出し終えると、佃は次期教授選の心配を口にする。佃は、東が東都大学の船尾教授に頻繁に連絡を取っていると言うのだ。その場を離れると、里見と加奈子がいる。加奈子が財前と里見の仲を茶化そうとした、その時、加奈子は突然昏倒した。

里見が加奈子を診療すると、胃から肝臓、肺に転移した末期のがんであった。

📋5話あらすじ

#5 祝宴

特診患者・五十嵐(大林丈史)の手術を成功させ、その報告のために東教授(石坂浩二)の部屋に入った財前五郎(唐沢寿明)は、見知らぬ男が座っていることを不審に思った。

教授選を前にした東の態度に不信感を抱いていた財前は、不躾にその男に挨拶する。財前の感じた通り、男は東が自分の後継にと白羽の矢を立てた心臓外科の若き権威・石川大学助教授・菊川(沢村一樹)であった。財前は、教授選に向け不安と緊張を募らせた。

財前はその足で里見(江口洋介)の部屋に向かった。菊川のことを調べるためである。研究熱心な里見は、菊川のことを知悉しており、財前を驚かせる。だが、里見の抱える問題は、教授選ではなく、末期ガンと判明した製薬会社社員・林田加奈子(木村多江)の延命治療のことであった。

東家の夕食に招待された菊川は、「財前助教授のいるところへ割り込む勇気はない」と、教授の椅子を固辞する。東は更なる説得を試みるが、割り込んできた政子(高畑淳子)に、佐枝子(矢田亜希子)との結婚をにおわせた話で邪魔をされる。

それを聞いていた佐枝子は冷ややかに目を伏せるのだった。

📋6話あらすじ

#6 父の姿

浪速大学医学部教授会で第一外科教授の選考委員選びが行われていた。31票のうち最多数を獲得したのは、鵜飼部長(伊武雅刀)でも東教授(石坂浩二)でもなく、謹厳な学究派で知られる病理学の大河内教授(品川徹)であった。

大河内は醜い学内の派閥争いや権力闘争に業を煮やし出馬表明したのであった。大河内はそのまま選考委員長に就任した。財前にとっては、東肝いりの菊川石川大助教授(沢村一樹)に並ぶ障壁となりそうだった。

足元を固めるべく、財前は、医局長の佃(片岡孝太郎)に、東が菊川を推していることを仄めかして佃の不安をあおる。佃は、他大学の教授が自分たちの上に降りてくるなど許せないと、財前の思惑にまんまと乗るのだった。

東の教授総回診が始まった。いつものように東は慇懃に財前を牽制する。「ニューヨークのがんセンターの講師にならんかね」。「ありがたい言葉ですが、私は浪速大に骨を埋める所存です」。

こんなやり取りに医局員は緊張した。と、その中から新人の柳原(伊藤英明)が東に駆け寄った。「尊敬する財前先生は第一外科に必要な方です」。

佃や安西(小林正寛)があわてて引き戻した。憮然とした東は財前に「今のはなんだ」と問う。すぐに佃が引き取って「監督不行き届きでございました」と謝るが、東は「百年早いと教えておきなさい」と去るのだった。

📋7話あらすじ

#7 毛嫌い

財前五郎(唐沢寿明)は、ケイ子(黒木瞳)のマンションで、教授選考委員会の結果を待っていた。だが、佃医局長(片岡孝太郎)からの連絡は、教授選が財前推薦でまとまらず、大河内教授(品川徹)の発案で全国公募になったという予期せぬ結論であった。財前は動揺した。

その夜、東(石坂浩二)は家に菊川(沢村一樹)を招き、最後の意思統一を行っていた。菊川は「名前が挙がる以上、敗れるわけにはいかない」と強い調子で東に念を押す。政子(高畑淳子)は、そんな緊張はお構いなしに、佐枝子(矢田亜希子)の結婚相手として菊川の気を引こうと躍起である。そんな茶番に呆れた佐枝子が廊下に出ると、玄関のチャイムが鳴る。その主は財前だった。

菊川を応接間に残して、東が玄関に応対に出た。財前は、東が行う予定の肺の手術に助手として参加させてくれ、と、懇願する。「おそらく助手につく最後のチャンスと思います」と財前。東は意図を量りかねながらも、断る理由を探せなかった。

2週間後、東のオペに財前は助手として参加した。一糸乱れぬ師弟の見事な手際に、金井(奥田達士)や佃、安西(小林正寛)は目を見張る。

同じころ、里見(江口洋介)は、動物実験の満足行く結果に喜んでいた。が、研究室の誰も手伝おうとしない。竹内(佐々木蔵之介)ですら、「里見先生を尊敬しますが、鵜飼部長に睨まれるわけにはいきません」と部屋を出て行くのだった。竹内が持ってきた郵便の中に静岡の病院からの封書があった。里見は緊張した。

果たして、その病院へ転院した加奈子(木村多江)が亡くなったことの連絡であった。里見はすぐに鵜飼(伊武雅刀)に報告し、「末期患者の受け入れについて考え直してくれ」と申し入れる。鵜飼は「説はもっともだが、大学病院の使命ではない。君こそ研究に精を出してくれ」と聞き流し去って行くのだった。

📋8話あらすじ

#8 決戦

「教授にはなりたくございません」・・・財前五郎(唐沢寿明)は、教授選考の大きな壁になっている大河内教授(品川徹)の琴線に触れようと、芝居掛かった直訴に及んだ。熱弁を振るう財前を、大河内は、相槌一つ打たず黙って見据えるだけである。

と、そこへ里見(江口洋介)が入ってきた。大河内は財前への態度とは打って変わって「実は市民講座の講師を引き受けてくれ」と滑らかに切り出す。

「意義あることだと思うが・・・気が進まんなら辞退したまえ」。

まるで財前を諭すように里見に話しかける。自分の意図を見透かされた気がした財前は、里見に「先生の勧めに応じるべきだ」と助言し、「先生、有難う御座いました」とその場を辞した。

里見は「彼の言を気にするな」という大河内の言葉を聞きつつも、生真面目に次の日曜の講座講師の仕事を引き受けるのだった。

📋9話あらすじ

#9 正念場

教授選投票を突然棄権するという東(石坂教授)の“奇行”で教授会は騒然となった。意図を図りかねるまま教授会は投票に進行した。財前(唐沢寿明)は、その“事件”を里見(江口洋介)が持ち込んできた食道がん患者・佐々木庸平(田山涼成)の診療中に、佃(片岡孝太郎)の連絡で知った。

財前は、庸平を放り出し診察室を飛び出した。庸平の妻・よし江(かたせ梨乃)は、その人を人とも思わぬ態度に大きな不安と不信感を抱いた。外に出た財前は、東の態度に感心する佃を「俺を陥れるために仕組んだ芝居じゃないか。騙されるな」と罵倒した。

果たして投票の結果は混沌を極め、財前12票、菊川(沢村一樹)11票、野坂(山上賢治)らが押す葛西が7票と、3候補とも過半数を割り、翌週の決選投票に持ち越されてしまった。医局員たちは予定外のこの事態に慌てふためき混乱した。

財前の「自分に出来ることは何か、落ち着いて考えてくれ」という含みのある指示に、佃は一人何事か思うのだった。

📋10話あらすじ

#10 無常

財前(唐沢寿明)の手兵とも言うべき医局員たちの教授選辞退を求める「菊川直談判」という蛮行に、鵜飼(伊武雅刀)も不快感を隠さず、又一(西田敏行)らのいる夜の席で財前を問い詰めた。しかし、財前は諦めてはいなかった。

「今さら困ります。支持すると言われたからこそ、舅は何千万も使った」と脅しとも取れる言葉を繰り出し、「不愉快だ」と立ち上がる鵜飼に、今度はすがりつき、さらに土下座し「どうかお助けください」と泣き落とす。

翌日、教授選の最終投票が始まった。案の定、清廉で鳴る大河内教授(品川徹)が「今回ほど不正の気配がする選挙はない。厳正なる判断を」と発言する。低くざわめく会場。鵜飼は平静を装い投票開始を宣言した。

開票が始まる。財前は授業を行い、里見(江口洋介)は診察し、ケイ子(黒木瞳)は口紅を引き、菊川(沢村一樹)は論文を書き・・・それぞれの時間が過ぎて行く。

里見が財前に頼んだ佐々木庸平(田山涼成)は手術嫌さに、帰る帰らないの駄々をこねて、よし江(かたせ梨乃)や庸一(中村俊太)を困らせていた。里見が、手術が遅れていることを財前に問い質すと、財前は年内最後の診療日、26日に行うとすでに決定していた。

その日は東の退官日であった。

📋11話あらすじ

#11 天国と地獄

年が明けた。第一外科の教授席には、夢をかなえた財前五郎(唐沢寿明)が威厳をたたえ充実した面持ちで座っている。第一外科はあっという間に財前体制に切り替わったのだ。財前は、ポーランドで開かれる国際外科医学会に招かれ、その準備に忙殺されていた。

財前が執刀した患者の佐々木庸平(田山涼成)は、手術の成功を妻よし江(かたせ梨乃)や長男庸一(中村俊太)と喜んでいた。里見(江口洋介)も財前の力量に感嘆していたが、庸平のセキに少なからず疑念を抱きはじめた。里見は庸平担当の柳原(伊藤英明)を呼び、財前に報告するように指示した。

財前は、婿の教授就任で大喜びする又一(西田敏行)の医院で柳原からの電話を受けた。財前は柳原の浅薄な行動に苛立ちながら、庸平の容態変化について「術後肺炎であり抗生物質で叩け」と自信たっぷりに指示し、柳原の横に里見の存在を知って、露骨に不快感を表す。

そのころ東は庭の手入れをしていた。佐枝子(矢田亜希子)が一向に決まらない就職活動から帰ってくる。政子(高畑淳子)が声高に東と佐枝子に嫌味を言う。だが東は「財前君が勝ったかは、これからを見なければ分からない。ゆっくりと拝見しよう」と意味深につぶやくのだった。

📋12話あらすじ

#12 捨て身

財前(唐沢寿明)がポーランド出張から空港に降り立つと、財前の執刀後亡くなった庸平(田山涼成)の息子・庸一(中村俊太)が現れ「あなたに殺された」となじる。

財前が落ち着いて庸一をかわすと、空港の外には里見(江口洋介)が待ち受けていた。里見は、庸平の亡骸が大河内教授(品川徹)により病理解剖され、食道がん手術は完全に成功しているが、死因は術前から存在したとみられる肺がんの転移による「がん性リンパ管症のための呼吸不全」と断じられたことを伝えた。が、財前は全く相手にせず病院へ向かった。

その晩、佐々木家では通夜が行われた。同時刻、扇屋では又一(西田敏行)や岩田(曾我廼家文童)、製薬会社役員らが集まっての財前帰国祝賀会が開かれた。その中で鵜飼(伊武雅刀)だけ目が笑っていない。財前を別室に呼び出し「亡くなった患者のこと、間違っても浪速大の名が傷つかないだろうね」と念を押す。

財前は「落ち度はありません、ご安心ください」と鵜飼の不安を退けた。

📋13話あらすじ

#13 カルテ改ざん

佐々木よし江(かたせ梨乃)の「夫・庸平(田村涼成)が死んだのは財前(唐沢寿明)の診療ミスのせいだ。訴えるのを手伝って」という叫びにも似た依頼に動かされ、弁護士の関口(上川隆也)は浪速大病院に乗り込んだ。

迎え撃つ財前は、うろたえることなく、佃(片岡孝太郎)と柳原(伊藤英明)にカルテだけを証拠として提示し、決して落ち着きを失わないよう指示を飛ばした。関口はこんな第一外科の意思統一によりなかなか思う通りの証拠集めができない。

そんなころ、関口の事務所によし江と庸一(中村俊太)が着手金200万円を持ってやって来た。留守番の佐枝子(矢田亜希子)は、「引き受けてもらっただけで十分だ」と感激するよし江の様子に複雑な思いがよぎる。

そこに関口が戻って来た。証拠が揃わずガードの固さを感じた関口は、裁判維持が難しいことをよし江たちに仄めかす。「そこをどうにか」と迫るよし江たちの熱意と目の前の200万円を見て、関口は「もう少し考えてみます」と、結論を先送りにした。

財前は鵜飼部長(伊武雅刀)にことの経緯を説明し「どうしても裁判というなら受けて立ちます」と威勢のいいところを見せる。だが、鵜飼は「受けて立たれては困るんだよ」とそれを冷ややかに制した。

「問題は弁護士に乗り込まれるような事態になったことだ。病院は何より信用なんだ」と財前を諌める。そこへ里見(江口洋介)が入ってきた。鵜飼に意見を求められ「財前先生の手術は完璧でしたが、肺への転移をもっと検討すれば・・・」と里見は答えるが、鵜飼は無視し「だから葬式に行ったというのか。軽率だ」と里見の行動をなじるのだった。

鵜飼は「明日、弁護士同席で事故調査会議を開く」と二人に言い渡したうえで「二人はどこか似ているところがある」と意味深に微笑むのだった。

📋14話あらすじ

#14 母の涙

財前(唐沢寿明)の佐々木庸平(田山涼成)死亡に関する医療過誤を問う裁判が始まった。
マスコミは病院に財前を待ち受け取材攻勢を掛ける。院内にも張り詰めた空気が漂い、財前はいつになく苛立つ。

一方、家業を再開した佐々木家では弁当のキャンセルが相次ぎ、仕事を手伝う庸平の弟・信平(広川三憲)が「揉め事を起こす弁当屋の弁当なんか食わん。人が同情してくれると思うたら甘すぎる」とよし江(かたせ梨乃)と言い争いになっている。日程を知らせに来た関口弁護士(上川隆也)は「生活が変るのは覚悟して頑張ってくれ」とよし江を励ます。

また里見家には里見(江口洋介)を訪ねて病院側の弁護士・国平(及川光博)が証人出廷の撤回を求めてやって来ていた。「奥さんはご存知なんですか。ご家族の将来に関わることです」と三知代(水野真紀)を牽制しつつ「あなたの行為は大学も医師も患者すら貶めるものだ」と説得する。が、里見は国平をあっさりと追い返す。三知代の心配は募るばかりだ。

さらに佐枝子(矢田亜希子)は、東(石坂浩二)に関口の下で働いていることを明かす。当然、東は辞めるようにと諭すが、佐枝子は「お父様の仕事をもっと深く知りたいの」と固い決心を吐き出す。裁判に関わる人々の人生が大きく変ろうとしていた。

そして、第1回証人尋問が始まった。

📋15話あらすじ

#15 判決

法廷ではよし江(かたせ梨乃)の尋問が始まった。国平弁護士(及川光博)は、金銭問題など感情面を刺激する冷酷な質問を重ね、よし江を心理的に追い込んでいく。よし江はその挑発に乗り「主人に謝って欲しいだけだ」と激昂してしまう。

その夜、扇屋で財前派の打ち合わせが開かれた。又一(西田敏行)と岩田(曾我廼家文童)は、国平の手腕に感激し、裁判の行方を楽天的に展望する。だが、財前(唐沢寿明)は「里見君が不利な証言をすれば、そんな有利など覆される」と冷静に分析する。慌てて「自分が説得にいく」と言い出す又一を制し、財前は「僕がやりますよ」と冷酷に言い放つ。

里見(江口洋介)のもとへ急患が運び込まれた。開業医をたらい回しされた腹痛の激しい女子高生・美香であった。そのまま入院した美香は後腹膜腫瘍であった。内科治療では完治は難しく、難度の高い外科手術が必要である。両親も手術を望み、里見は財前の顔を思い浮かべた。

そんな折、家にいる三知代(水野真紀)に電話が掛かっていた。鵜飼(伊武雅刀)の妻・典江(野川由美子)からである。典江は「里見さんも研究ができなくなると大変ですねえ」と裁判を牽制しながら「明日食事でも」と持ちかけてくるのだった。

📋16話あらすじ

#16 妻たち

原告側の証人に立った里見(江口洋介)は、関口(上川隆也)の問いに「がん転移のおそれを財前に伝え、精密な検査を勧めた」と証言した。一方、国平(及川光博)の反対尋問は苛烈を極め、「あなたの行動の根源には、個人的な嫉妬心があるのではないか」と問い詰める。だが、里見は落ち着いて「医師が競い合うのは患者のためであり、地位や名誉のためではない」と切り捨てた。裁判は問題の大きさから鑑定医の報告を受けた後、結審することとなった。

財前(唐沢寿明)は、教授室からケイ子(黒木瞳)に電話をかけた。「俺は負けない…」。ケイ子は「私が医大をやめたのは、きっと人の命を扱うことが怖かったんだと今日分かったわ」と言い、「里見先生が相手なら負けてもいいじゃない」と答えた。財前は「俺は負けない」と再び言い放ち電話を切った。

里見が帰ると、家に誰もいない。テーブルに書き置きがある。三知代(水野真紀)と好彦は家を出て行ったのだ。立ち尽くす里見。

鑑定医報告の日がやって来た。洛北大の唐木教授は財前に有利な報告を行った。そして数週間後、判決の日・・・。

📋17話あらすじ

#17 一年後

よし江(かたせ梨乃)と庸一(中村俊太)の執念は、関口(上川隆也)を動かし、とうとう財前(唐沢寿明)は控訴された。だが、国平(及川光博)は「新証拠か新証言がない限り裁判は維持できない。

一人で何がやれるか思い知らせてやる」と平然としている。財前も「示談にする気など一切ない。徹底的にやってください」と周囲を圧倒する迫力で国平を煽るのであった。その言葉通り、よし江側に協力する医療関係者は現れず、関口、佐枝子(矢田亜希子)も重い気持ちになる。

一方、大学を辞めた里見(江口洋介)の家に突然、大河内(品川徹)が現れた。患者本位の治療で有名な千成病院で仕事をしないかと、紹介状を持って来たのだ。里見は大河内の気遣いに「謹んでお受けします」と深々と頭を下げるのであった。

📋18話あらすじ

#18 師動く

手術中の患者に庸平(田山涼成)の顔を見た財前(唐沢寿明)は手元を狂わし、大量出血に陥る。さらに手術用具を取り落としたり、、血管縫合の糸が切れたりと、散々な手術は6時間を大きく超え、やっとのことで終了した。財前に何かが起きている、と、佃(片岡孝太郎)も金井(奥田達士)も柳原(伊藤英明)も感じた。

一方、東(石坂浩二)は関口(上川隆也)を自宅に呼び、鑑定医に東都大の正木教授を紹介した。佐枝子(矢田亜希子)は突然の父親の心変わりを不審に思い、理由を尋ねる。「里見君(江口洋介)に会い、財前君の落ち度を確信した」との東の答えに佐枝子は驚く。

手術を失敗した財前はケイ子(黒木瞳)のもとへ出向き酒を煽る。ケイ子は財前をあしらいながらも、どこかこれまでと違う様子に不安を覚える。

翌日、関口が正木を訪ねると、正木は快く鑑定を引き受けてくれた。それを国平(及川光博)から聞いた財前は、正木の陰に東があることを見抜いた。国平もそれを認めたうえで、正木に鑑定から手を引かせると言う。と、財前が口を開いた。

「どうせなら、東先生にもお引取り願いましょう」。

その冷酷な空気は国平にすら寒気を覚えさせるのだった。

📋19話あらすじ

#19 嘘だ!真実の叫び

東(石坂浩二)は、自分の医師生命を賭して法廷に立った。国平(及川光博)は、財前との間に個人的憎しみなど確執があったゆえの出廷であるという言質を引き出そうと陰湿な尋問を重ねる。

東は答に窮しながらも「確かに確執はあった。だが、恨みに駆られて出て来た訳ではない。明日の医療に繋げるためだ。」と発言を。父親を巻き込んでしまった罪の意識から佐枝子(矢田亜希子)は法廷の外へ出るが、里見(江口洋介)から「見届けましょう」と促され中に戻る。

法廷では船尾(中原丈雄)の尋問が始まっていた。船尾は一切財前に過失はなかったという学術的な回答を自信たっぷりに発言するのだった。関口(上川隆也)は質問さえできぬほど敗北感を味わっていた。

扇屋には又一(西田敏行)や鵜飼(伊武雅刀)らが集まり、船尾の労をねぎらう会が開かれたが、まるで財前の祝勝会の様相を呈した。国平だけはクールに裁判の予定を読み上げる。

次回は財前とよし江(かたせ梨乃)の本人尋問。その次には関口側は亀山君子(西田尚美)と里見を申請しているという。

国平も「最後まで勝つとは言いません」としながらも自信の笑みを浮かべた。

📋20話あらすじ

#20 最期の審判

「財前先生の発言は嘘だ。検査を申し出たのに却下されたんだ」。傍聴席の柳原(伊藤英明)の叫びに法廷は色めきたった。柳原は退廷させられたが、関口(上川隆也)は、即座に柳原の証人尋問を求めた。

当然、国平(及川光博)は「責任回避の発作的発言に過ぎず、証言の必要なし」と応じ、猛反対する。裁判長(戸沢佑介)は、法廷秩序を守るという理由で、柳原の証言は認めなかった。財前は国平とうなずきあい、関口はよし江(かたせ梨乃)らと悔しがった。すると、関口らに近づく人影があった。君子(西田尚美)である。

「今からでも遅くないでしょうか」柳原の行動を目の当たりにして、証人の決意を固めたのだ。国平はその様子を陰から見詰めていた。

財前側の反省会で国平は財前に問うた。

「亀山君子に何か握られていませんか。新しい物的証拠とかも・・・」

財前は、君子がカンファレンスに同席し、記録を取っていたことを思い出した。

「直ちに医局の記録を佃(片岡孝太郎)たちに処分させます」

一方、関口の事務所でも、柳原と君子がカンファレンス記録の存在を思い出した。柳原は「僕が取ってきます」と立ち上がった。

夜の医局に柳原は静かに入り込んだ。ロッカーを開け、該当月の記録を探す。だが、そこだけ抜けている。と、後ろに佃と安西(小林正寛)が立っている。佃の手に、その記録が握られているではないか。

「何をしている。帰れ」
「自分のやったことがわかっているのか」。

二人に罵倒され柳原は立ち尽くすのだった。

📋21話(最終回)あらすじ

#21 財前死す

東(石坂浩二)は、恩讐の彼方で財前(唐沢寿明)の手術を始めた。だが、開胸した瞬間、東はじめ助手で入った金井(奥田達士)、佃(片岡孝太郎)らは息を飲んだ。

がんはステージⅠどころか、播種を起こし、胸膜全体に広がっていたのだ。全身転移と同じであり、原発巣の切除は意味がない。東は直ちに閉胸にかかった。東の説明を聞いた又一(西田敏行)は動転した。同時に鵜飼(伊武雅刀)は、又一に本人告知の可否を相談した。

又一は、財前と杏子(若村麻由美)には知らせないでくれと懇願する。

大学やがんセンターへの影響を心配する鵜飼はその言葉に乗り、東は「財前君ほどの専門家にどうやって隠せると思うのか」と疑念を述べる。が、又一の希望通り、財前には隠されることとなった。

助手たちも財前に隠し切れるとは思っていなかった。佃たちは担当を押し付け合い、結局、柳原(伊藤英明)が引き受けることになった。

 

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